【奇習】 若い肉体を老人に捧げた後、地獄をみた元・美人娼婦 がヤバい・・・

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【日本奇習紀行シリーズ 9】静岡県 伊豆半島南部

昨今では日本でも若年層による感染症の被害拡大が深刻な社会問題化している。かつて、日本の性風俗産業においては、そうした性病の被害が当たり前のように蔓延し、しかもそれらの病を患った人々が、文字通り、野放しの状態にされていた時期が存在していた。

静岡県の伊豆半島南部のとある漁村に住む土屋良一さん(仮名・83)は、その若き日に出会ったひとりの女性の姿が、今なお、鮮明にその脳裏に刻み込まれているという。

昔はね、このあたりも色町が随分とあったものだから、そういうのを商売にしている女たちはかなりいたね。オハナちゃんって呼んでいたんだけども、彼女もそういう女性のひとりだったそうだよ
■度々集落を訪れる頭のおかしいオハナちゃん

今を遡ること約50年前の1960年代半ば。土屋さんの住む集落には、どこからともなく現れたひとりの女性が人々の間で話題となっていた。年の頃なら30代後半~40代前半といった雰囲気のその女性は、たびたびひょっこりと集落に現れたかと思うと、薄汚れた着物姿で付近を徘徊し、近隣の人々に話しかけては、またどこかへと姿を消すという奇行を繰り返していたという。

まあ、昔はね、頭のおかしい人がひょっこりと現れるっていうのは、しょっちゅうあったんだよ。今はあまりないけどね。だから大抵どこの村でも、そういう人には当たらず触らずで応対したり、完全に無視するっていう決め事があったんだ。

 オハナちゃんもね、見るからにちょっとおかしい人だったからね、誰も見て見ぬフリばかりでまともに取り合おうとはしなかったのだけども、うっかり応対しちまった婆さんの話だと、言ってることの内容は支離滅裂らしくてね。どうも子どものようなしゃべり方だったそうだよ

オハナちゃんは、それが一方通行のコミュニケーションであったとしても、たびたび集落を訪れては徘徊して去っていくという一連の行動を約半年程度続けていたという。しかしそんなある日、土屋さんはある噂話を耳にする。

当時、かなり羽振りの良い土建屋があってさ。そこにどうしようもないボンクラ息子がいたのだけども、オハナちゃんはね、そいつのね、子どもを昔身ごもったことがあったみたいでね。その子ども自体は、残念なことになっちゃったようなのだけども、子どもの父親に会いたい一心だったのかな。何度も何度もここいらへ足を運んでいたようなんだよ。もっともその頃には既に、そのボンクラも土建屋も商売が傾いてどこかへ行ってしまっていたんだけどな

土屋さんが後に近隣の人々に聞いた話によると、かつてその界隈に色町があった頃、オハナちゃんは、中学を卒業後、仕事を求めて南伊豆最大の温泉街・下田の街へと向かったという。その後、住み込みで働きながら、芸者としての器量を磨き、二十歳を迎える頃には彼女は美形の人気芸者へと成長した。

その容姿は近隣でも話題となり、遠く東京から彼女の姿見たさに足しげく通う人々もいたそうだ。しかしその後、彼女は歳の離れた兄弟たちの学費などを稼ぐために、いつしか別の顔を持つに至る。まず手始めに、東京で会社を経営している老人の妾となり、彼が週末に伊豆へとやってくるたびに、その若い肉体を彼に捧げるようになった。

オハナちゃんにとっちゃ、その爺さんが初めての男だったんじゃないかな。最初の男がそんなのじゃ、たまったもんじゃないよな(苦笑)。とんだ助平じじいだよ

だがその後、その男性が高齢により他界したのを機に、愛人契約が自然と解消されると、その相手は次々と変わり、彼女が二十台半ばにさしかかる頃には、その「商品価値」が下がりきってしまったのか、そうした話もなくなり、結果として、ヨタカ同然の生活を余儀なくされるようになったという。とはいえ、もともとが南伊豆きっての美人芸者。娼婦となってからも、その容姿は評判だった。

自分が出くわしたときにはもう薄汚い身なりだったし、頭もああなっちゃってたから、そういう気持ちにはなれなかったけども、よくよく見てみると、昔は美人さんだったんだろうなっていう感じはしたね。けども、あんなに酷い状態になっちゃってたら…うーん

そんな娼婦暮らしが徐々に板についてきた頃、彼女は元締に仲介されるがままに赴いた先で、あるひとりの男性と出会うことになる。そう、それが地元で当時大層羽振りの良かった土建屋の一人息子であったというわけだ。

オハナちゃんはね、そのボンクラ息子に囲われる形で、隣の集落に住んでいた時期があったみたいでね。まあ、あれだろ、ああいう生き方だからね、相手がボンクラとはいっても、優しくされてさ、本気になっちまったんじゃねえかな

しかしその後、家業の破綻により、お腹の中の子の父親は、どこかへと姿を消してしまう。悲嘆にくれたオハナちゃんは、それでも子供を出産し、ひとりで育てていこうと考えたのかもしれないが、不幸にも後にその子供を流産してしまった。そして彼女は、捨て鉢の状態となり、再び、「商売」を再開するようになったという。

まあ、いろいろと嫌なことを忘れる上でも、元の生活に戻ろうって思ったんじゃないかな。けれども、それまでよりも質の悪い客もお構いなしにとるようになったらしくてね。そうこうしているうちに、梅毒かなんかにかかっちまったそうだよ。

 だけども、オハナちゃんは治療なんかしないし、お医者なんか行きやしない。そのまま商売を続けていたようだよ。そしたらだんだん悪くなってしまってね、いざちゃんとしたお医者に担ぎ込まれた時にや、もう頭までおかしくなっちまったそうだよ

医者による賢明な治療の甲斐あってか、ひとまず、生命の危機は逃れたものの、何らかの病によって蝕まれ続けた彼女は心身ともに回復することはなく、床から起きられるようになった彼女は、前出の奇行を繰り返すこととなったそうだ。

頭がああなっちゃった後にさ、ここいらに来るようになってからもね、三つ子の魂百までっていうのかな。ある時、客をとろうとしてたことがあってさ。そういうことが起きるようになってから、なおさら厄介ごとにかかわりあいになりたくなくて、みんな、オハナちゃんの姿が見えると、家の中に隠れるようになったんだよ。そうだな、そうなってから3カ月は経ってないと思うんだけども、ここからもう少し行ったところにある岬にね、土左衛門となって打ち上げられたっていう話さ

伊豆半島といえば、かつて、“唐人お吉”の通名で知られた芸者・斎藤きちが、日本の初代アメリカ総領事タウンゼント・ハリスとの関係が元で、非業の最期を遂げた話が残っているが、土屋さんたちが目撃したオハナちゃんは、まさにお吉の人生をなぞるかのようなものであったようだ。
(文=戸叶和男

引用元:トカナ

 

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