なぜ??ディズニーランドには蚊がいない理由

warotter(ワロッター)

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東京ディズニーランドは今日も多くのお客さんで賑わっています。長時間の順番待ちもなんのその。色んな味のポップコーンをほおばりながらパークを歩き、ミッキーマウスと写真を撮り、パレードを見て、夜空に花火が上がる時間までいてもまだまだ遊んでいたい、いつもと違う「夢の国」。

それにしてもです。

まだまだ暑いのに「あれ?」と思ったことはありませんか。

どこにもビールを売ってない

 思わず同意してしまいそうになりますが、東京ディズニーシーの方ではアルコールを提供しており、ディズニーランド内にも会員制でお酒を飲める店が1軒あるそうです。

ディズニーランドには蚊がいない

 そう、ないのはビールではなくて蚊です。というわけで、前回に続いて、デング熱とそれを媒介する蚊のお話です。

この話、一部のディズニーランドファンの間では以前から有名らしいのですが、本物ではないにせよ、ディズニーランドにはジャングルさながらの川や森、水を使ったアトラクションがたくさんあります。蚊の大好きな人間もうんざりするほどいるのに、どうしてなのでしょうか。

ディズニーランドを経営するオリエンタルランドのウェブサイトによると、「オリエンタルランドでは、自主的に排水の浄化処理を行うとともに、水資源のリサイクルに取り組んでおり、テーマパークの水域や水を利用したアトラクションには、ろ過装置を設置し、水を効果的に循環させることで、その水質を維持管理している」とのことです。

昨年は、70年ぶりに国内でデング熱患者が発生し、ウイルスを媒介する蚊のコントロール方法が改めて注目されました。

オリエンタルランドの広報担当者にも確認をとると、「水の浄化・リサイクルシステムはデング熱などの対策として導入した施設ではありませんが、結果的に蚊を発生しにくくしているのではないかと思います。また、蚊が完全に発生しないわけでありません」との回答が返ってきました。

*   *   *

 このところ、私もにわかに蚊に詳しくなりました。

詳しくなった、といってもたかが知れていますが、「私は事務方なので担当者を」などと謙遜しているオジサマ方がなべて蚊に詳しく、何でも教えてくれるという驚きの経験が続いています。

そんなオジサマのひとりに教えてもらったのが、蚊が好むのは「動きのない水」だということ。

排水升や雨水升、放置された空き缶・コンビニ袋、通気口の隙間、タイヤ内の水たまりなどだけではなく、「竹の切り株」や「墓地の花立」など、思わぬところに蚊は卵を産み、ボウフラは発生します。

お墓に出るのは 蚊と幽霊

 ひんやり涼しくなりますね。

“動きのある水”から蚊は発生しない

東京都の公園の害虫対策などを請け負う、東京都ペストコントロール協会によれば、「公園でも噴水や小川など“動きのある水”から蚊が発生することはなく、排水枡や木のくぼみに溜まった水などから発生します。どんなドブ川であっても、流れがあれば蚊はいません。ただし、池など動きのない水であっても魚がいれば大丈夫。一般家庭から『池から蚊が発生しているがどうしたらよいか』という問い合わせがあった場合、まずは魚を飼うようにアドバイスします」

なるほど、もしも蚊がわく池があれば、噴水に変えるか、金魚や鯉を飼えばいいわけです。

けれども、今のところディズニーランドの川に鯉や金魚がいる気配はありません。

昨年は「代々木公園もディズニーランドの浄水システムを見習えば?」という記事もたくさん出たようですが、実際のキモはとてもシンプル。

ディズニーランドに蚊がいないのは、水のリサイクルに伴う「水の動き」があるからです。

特殊な浄水システムは必要ありません。

ディズニーランドからはやや話がそれますが、蚊の個体数を左右する重要な条件がもうひとつあります。それは背の低い植え込みや植物などの量です。

一般に蚊の行動範囲は「低く」、地上から1メートル以下。日ごろは丈の低い草の後ろ側に止まって隠れており、動物が通って草を揺らすのを感じたり、動物の体温・汗・呼気などを感じたりすると、飛んで行って血を吸います。

だから、公園や庭でも、低いところのヤブや下草を刈ることが有効。高いところの木を切っても、蚊の対策としてはあまり意味がありません。

蚊を減らしたければ、蚊が卵を産む場所と住む場所の両方を無くせばよい。

つまりは、「手入れの行き届いた庭」をつくれば、蚊は発生しにくいのです。

ただし、ツツジなどの植え込みや、盆栽・植木鉢には要注意。

たとえ、手入れが行き届いていても、背の低い草木の陰は、蚊の格好の隠れ家です。

池に鯉はいいが 盆栽はNG

 「デング熱の処方箋・その2」。今回は、「にわか蚊ハカセ」になった村中璃子がディズニーランドの謎に迫りながら、お届けしました。

引用元:日経ビジネス

 

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